MAとは?Marketing Cloudでできること<初心者向け>

はじめに

皆さんはMA(マーケティング・オートメーション)という言葉を聞いたことがありますか?
「初めて聞いた」「言葉は聞いたことがあるけど、具体的にどういうことか分からない」というそんなあなたに向けた記事です!

MAの認知度を図るため、メンバーズ21年新卒にMAに対するイメージについてアンケートを実施し、100名から以下のような回答が得られました。

より具体的にMAのイメージを持っていただくために、ここからは新卒1年目の梅津と3年目の砂川が体験談をお話ししていきます。

MAとの出会い

梅津:私がMAと出会ったのは入社1か月後です。新卒として最初に配属された部署が大手家電メーカー案件で、Marketing Cloud(以下:MC)を使ったPDCA運用を行っていました。具体的には、会員様向けのメール配信のコンテンツ企画からメール配信設定、配信後の分析、新施策提案までをMCを利用し一貫して行っていた、という感じです。PM、ディレクター、アナリスト、エンジニアが各工程でMCを駆使していました。

砂川:私は梅津さんと同じく、今年度から大手家電メーカー案件をメインに担当していて、もともと新卒入社1年目のときにはMAではなくECサイトの運用を担当していました。実際にMA案件を担当し始めたのは昨年度からです。
Webマーケティング業界でMAの需要が高まっていることから、メンバーズでもMAの人材を増やそうということでSalesforceが実施しているMCに関する講座を受ける機会があり、それからMAを専門とする部署に異動して実際の案件に携わることになりました。
具体的には大手金融企業のMA導入案件などで、クライアントが新しくMAツールを使っていくにあたって必要な準備を3~4か月のプロジェクトとして行い、私はそのプロジェクトで主に進行管理を行うディレクターを担当しました。

MAに対する最初のイメージ

梅津:入社時の新卒研修でざっとMAの概要について学びましたが、その際はほとんど理解できませんでした…。
研修で出てくる用語も初めて聞く用語ばかりでしたし、何よりマーケティング・オートメーションという概念を理解するのに苦労しました。案件で実際にMCを使い始めてからも、数か月は同期に毎回「あれどうやるんだけ…?」と毎回聞いていました(笑)。

砂川:私が入社した時にはMAに関する新卒研修がなかったのですが、会社の資料に「MA」という聞き慣れない単語があったので、「MA」がそもそも何なのかを調べたりしましたが社会人1年目の時点では私も梅津さんと同様に上手くイメージができませんでした…。
実際に調べた際には「メールを自動で配信する」と本当にざっくりしたことはわかりつつも、「会員に送るメールの予約設定」ぐらいにしか思っておらず「自動化できる範囲」がわかっていなかったため、重要視される意味がまだ理解できていませんでした。

実際にどういうことをやったか

おそらくMA案件を担当したことがない方には、私たちと同様に「ざっくりと用語はわかるけど結局何ができるの?」といった疑問をもつ方が多いのではないでしょうか?
そんな方々のために、実際にMA案件としてやっている内容を説明したいと思います。

MAとの出会いのエピソードで記載したように、そもそもMA案件は「構築」と「運用」があります。(MAに限らずメンバーズでは「構築案件」「運用案件」があります!)
MAの構築としては、ツールの環境設定(ユーザ/ロール設定やセキュリティ設定など)からMAで使用するデータの連携、実際に行う施策のシナリオ設計などをしていく必要があります。
一方運用としては、MAに限ったことではないですがPDCAを回してより効果的で効率的な施策を目指す必要があります。そのための具体的な工程は以下の通りです。

①要件をもとにシナリオやコンテンツの設計を行う
ターゲット層やカスタマージャーニー、訴求するコンテンツなどを検討します。
カスタマージャーニーは、顧客が何か行動を起こす、特定の日時になる、時間が経過するなどのトリガーと、それによる企業からのアクション(メールやSNSなど)を検討します。
MAではデータ連携を行うことで、Webサイトで商品を購入したタイミングや、顧客の誕生日などにメールを送ることが可能となります。また、ジャーニー内で1通目のメールを送った後にその反応によってアクションを分けたり(興味がありそうな顧客に別のメールを送ったり、未開封の顧客に再送するなど)もできます。

②シナリオを実装し、テストを行う
細かな調整にはセグメント作成のためにSQLを使ったり、メールコンテンツを作成するためにHTMLを使ったりなどもしますが、基本的にはGUIで実装できるツールが多いためエンジニア以外でも簡単なものは作成できます!
MAはターゲット層に適切に訴求することが重要であるため、ツールに連携しているデータ(氏名・住所・性別など)をもとにコンテンツ内のパーツ(文言、画像など)の出し分けをします。
コンテンツそのものを出し分けたりもできるので、ランダムに顧客を振り分けてABテストも実施できます。

③レポートを作成して分析
開封率/クリック率などを計測したり、会員データと連携していればどういった属性の人がアクションしているかを分析したりすることもできます。

④レポートの結果を受けて改善案を検討
現状のセグメント・シナリオ・コンテンツなどを見直したり、新しいシナリオを作成して別のセグメントに対して訴求するなど次の施策を検討します。
また、MAで得たデータを別のツールに連携することも可能なため、MAツール内だけでなくそれを使ってWebサイトのレコメンドなどに活用することもできます。

今の理解度、まだ分からないこと、今後に向けて

MCを使い始めて8か月、案件で使用したデータエクステンション、ユーザーからの見え方を確認できるコンテンツビルダーなどの機能には慣れてきました。MCを使用することで分かったことは、オンラインショッピングやWebサイト利用などの行動データが、実際に自分が受け取るメールやアプリの通知に影響しており、想像以上に日常の中でMAが使われていることです。また、メール配信の裏側を知ったからこそ、開封率への影響を考えた上でメールを開封したり、メール内の画像やコンバージョンボタンを意識してしまいます。

一方で、案件で使用していないMAの機能はまだまだ不明点ばかりです。Salesforce社によるMCの講座を受けたり、資格取得のために勉強したりすれば、より網羅的にMCの機能を知るきっかけになり、使いこなすことができると思うので、意欲的に挑戦したいです。さらに、Salesforce社以外のMAツールを使えるようになれば、お客様や案件に合ったMA施策を提案できるようになると思うので、多様なMAツールを学んで行ければいいなと考えています。

さいごに

皆さんMAのイメージをつかむことはできたでしょうか。
「MAに前より興味を持った」「MA案件が気になる」といったポジティブな考えを持って読み終えていただけたら幸いです。
ぜひ、MAのお仕事をしてみませんか?
読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

梅津 なごみ

梅津 なごみ

2021年4月新卒入社。EMCカンパニー所属。現在はコンテンツマーケ構築案件と海外案件のディレクターを担当。おいしい食べ物とお酒と温泉を満喫したいひと~ぜひ私の地元山形に来てけろ~

砂川 みづき

砂川 みづき

2019年4月新卒入社。EMCカンパニー所属。現在はSEO記事作成やデジタル研修などのお手伝い中。金沢は茶屋街がおすすめです。

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