2021.7.28
これからディレクター職を始める人へ ~コーダーからディレクターになってわかったこと~
お疲れ様です。メンバーズキャリアカンパニー小林です。
入社して約5年になりますが、コーダーとして2年半、ディレクターになって2年半が過ぎようとしています。最近ディレクター職について相談をうけることが増えてきました。
・ディレクターってどんなことするんですか?
・ディレクターをやることを勧められているのだが…自分にできるのか不安だ…
そのような質問に回答する時に、ディレクターと言っても現場によってその役割は様々です。そのため、「【結論】やってみないと分からないです」と、言いたいところですが、不安や悩みの原因の多くは、「想像がつかない、分からない」ことから来ると思います。
コーダーからディレクターにチェンジした小林の実体験をシェアすることで、少しでも迷ってる人の背中を押せたらいいなと思います。
ちなみに、自分はあまりよく考えずに流されるタイプです。
とりあえずやってみよう!で、もちろん失敗もします。
この点を踏まえてぜひ最後までお付き合いください。
コーダーからディレクターになるまで
まずはディレクターになるまでを振り返ります。
ディレクターをやってみたらといわれた時の心境
【ポジティブ】
・プロジェクトの上流に関わることができる
・新しいことに挑戦できる
【ネガティブ】
・大変そう
・プロジェクトの上流に関わるのは自信がない
・偉い人と話すのが怖い
・ビジネスを成長させるってどういうことだろう
・月次報告とかピリピリしてそう
・知らない人と関わるの不安
・コーダー経験はどこで活きる?
・コードさわれなくなるのさみしい
自分の中のディレクターのイメージは、一緒に働いたディレクターの方々によって作りあげられています。
大変なんだよ~という話をたくさん聞いていたこともあり、不安は募るばかりでした。
それでも、今振り返ると、その多くは考えても答えが出ない、考える必要がない漠然とした不安ばかりりだったように思います。それはそれはネガティブな気持ちでした。
決断
では、あれほどネガティブだったのになぜやってみようと思えたのでしょうか。
1.過去に、後任への引継ぎの中で、ディレクター不在の期間が発生。できる範囲ながらコーダー業とディレクターの役割を兼務していた(役割を担う必要が強制的に発生した)。
こちらはフロントエンドの方もデザイナーの方も経験したことがあるのではないでしょうか。自分も作業をするけど、メンバーに案件を割り振ったり、進捗を管理する。その中でメンバーからの質問をクライアントに確認したり。改善を提案したり。
2.チャレンジできるチャンスは貴重だ。あるならやってみようと思った。
機会をいただいたことに対してこたえたいと思いました。
3.ディレクターの先輩に根掘り葉掘り質問をぶつけてみた。
ディレクターあるあるのようなかたちで情報収集しました。
4.外部セミナーに積極的に参加し、見知らぬ人とコミュニケーションをとる訓練をした。
ワークがあるセミナーで多くの方とコミュニケーションをとりました。
5.あなたならできると言われた。
これは当時の担当営業の言葉です。今振り返ると導き方が上手で乗せられた(いい意味で)部分もあったと思います。
何かにチャレンジする時に応援してくれる環境は大切ですね。
冒頭で書きましたが、現場によって役割が変わるため事前準備は難しいです。
そのため、ひたすらに不安を払拭することを考えました。
ディレクターとして働く
さて、ここからは、ディレクターとして参画するプロジェクトが決まり、実際に業務に入って感じたことを書いていきます。
コーダーからディレクターになって変化したこと
Webサイトの運用業務に携わることになりました。
もちろん、現場によって違うとは思うのですが、コーダーの時の働き方と大きく違うなと感じたのは以下の点です。
1.メールが多い
現場がメールベースということもありますが、コーダーの時には主に対ディレクターというやりとりだったものが、チーム、関連部署、取引先と関わる人数が一気に増えました。
関係ないのでは?と思える内容でもあとから追加招集されることもあるのでできる限りチェックします。
2.ミーティングが多い
運用しているサイトに関わるものは全て呼んで頂いています。
3.資料作成が多い
週次の報告書、3ヶ月ごとの報告書、議事録、制作を外注しているので仕様書の作成といった作業があります。
仕様書についてはコーダーの時によく見ています。
自分が作業する時に分かりにくくないかという観点で作成できるのでこの点は経験が活かせていると感じました。外注先のコーディングルール(classやファイルの命名ルール)を確認して自ら作成したソースを送る場合もあります。
4.アクセス解析が始まる
Googleアナリティクスは実務でも学習でもほとんど触ったことがなかったので、最初は求められる数値を出すのも苦労しました。どこをどのように見ていけば良いか、出したものが正しい数値なのか本を読んだり調べたりして正解を探す毎日でした。
5.売上など、数値に触れる
売り上げが上がっているのか下がっているのか、調子がいいのか悪いのか。
自分で報告書を作るとさすがによく分かります。
当たり前のことなのですが、定期的に数値をみることで課題や問題点が見えてくると実感しています。
視野が広がることで業務がより自分事になる
ディレクターというポジションになって、クライアントの事業の全体を見ることができるようになりました。
当然、成長させるには?この先はどうしたら良いか?
と、考えるようになりました。
そして、考えるほど、自分の仕事は貢献できているのか、もっと貢献するにはどうしたら良いかと考えるようになりました。
そうして得た失敗はほんとに悔しいし、成功はほんとに嬉しいと感じました。
業務をより自分事として感じることができ、自分事なので頑張れるのだと思います。
まとめ
今回は、これからディレクターをやってみようか迷ったり悩んだりしている方に向けて、コーダーからディレクターになった実体験をシェアしました。
自分自身、まだまだこれから成長していかなければいけませんが、ディレクターになって、より自分事として業務に取り組んだり、ビジネスについて考えるきっかけになったと思っています。
迷う・悩むということはチャレンジしたい気持ちがある証拠ですよね。
機会があれば逃さずチャレンジしてほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
小林 雅弘
メンバーズキャリカンパニー所属。2016年にコーダーとして入社。2019年からディレクターとしてクライアント常駐中。歌や楽器演奏が好きで、オンラインでセッションする楽しさを発見しました。