2021.7.15
サンプル-【お悩み相談室vol.1】未経験新卒もUXデザイナーになれますか。
メンバーズのデジタルクリエイターの先輩が、社会人歴1年目~3年目の後輩社員の悩みに答える連載。今回は文系大学出身でデザインもプログラミングも未経験で入社した後輩メンバーから、UXデザイナーの先輩への相談です。
後輩のお悩み
入社してからUXという言葉を知り、UXについて勉強し始めました。
UXデザインの考え方を知り、担当サービスのUXをもっとよくしたい!という気持ちからUXデザイナーを目指しています。
ただ、学べば学ぶほど「何ができるようになればUXデザイナーと名乗れるのか?」「文系学部出身で、デザイン学や情報学を学んでこなかった私でも、UXデザイナーになれるのか?」という疑問が思い浮かぶようになりました。
休職などして、専門的に何年か学んだりするべきなのでしょうか?アドバイスをお願いします。
(りほてぃ/2020年新卒)
先輩の回答
りほてぃさん、質問をありがとうございます!
確かに「何ができるようになればUXデザイナーと名乗れるのか?」というのは、正解のない問いかもしれませんね。
何をもってUXデザイナーというかは、組織によって様々だと思います。
個人的には「UXデザイナー」と名乗っている人がいれば、その方はユーザーと向き合ってものを作ることのできるプロフェッショナルなんだなと思います。ユーザーインタビューに行ったり、ユーザーを観察したりするノウハウがある人だと認識するし、ユーザーから得た洞察を施策に落し込み、プロダクトとして形にしていく、という一連のことができる人がUXデザイナーなんじゃないかと、個人的には思っています。
UXデザイナーの仕事は、ものすごくざっくり分けるとすれば、ユーザーと向き合うリサーチのフェーズと、そこからの発見を施策やデザインに落とし込んでいくフェーズがあります。そこにはいろいろな関わり方があり、「デザイナー」の言葉通りUIやビジュアルのデザインをやる人もいれば、そういったデザインはできないけれど、企画やリサーチで参加する人もいます。
現在UXデザインに関わっている人も、最初はなんらかの専門領域から入っている方が多いのではないかと思います。前述の通り、ディレクターやマーケター、デザイナーやエンジニアなど、それぞれの領域でのスキルアップをしていくことで、ユーザーと向き合えるようになっていきます。
なので、必ずしも、デザインや情報を学んだ人だけが「UXデザイナー」を名乗れるわけではないと思います。
最近ではUXデザイナーを新卒から取っている企業さんもありますが、これもまだ少数派だとは思います。デジタルプロダクトにおいては、ディレクター、マーケター、デザイナー、エンジニアなど何かしらの職に就いて、そこで特定の領域に特化したスキルを用いてUXをやりたいのか、あるいはより上流の企画やマーケティングの観点からUXをやりたいのかが分かると、ある程度キャリアパスが見えてくると思います。
UXデザインはどんな職種の方にでも関係のあることです。ものづくりをする人には全員関係があることですし、怖いと思ってほしくないし、みんなに自分ごとだと思ってほしいです。「デザイン」という言葉が付いてしまっているので、ちょっと敬遠してしまうかもしれませんが、その必要も全くありません。プロダクトを作る人みんながUXを考えるようになれば、よりよい世界になっていくと信じていますので、みんなで頑張りましょう。
(ぺい/UXデザイナー)
この記事を書いた人
後輩
りほてぃ(市来 里穂)
2020年4月入社。オンラインイベントやワークショップなど、クリエイターがお互いにスキルを学びあうためのさまざまな学びの場を提供しています。
先輩
ぺい(三瓶 亮)
UX MILK編集長。イベントやコミュニティの企画・運営などをしています。ゲームとパンクロックが好きです。