BigQuery-SQL超入門(前編)~データベースの説明とBigQueryの使い方~

BigQueryで分析を行う時に必須となるSQLによるデータ加工の超入門です!はじめてBigQueryに接続し、データ抽出からレポート作成までを対象としています。
前編はデータベースの説明とBigQueryの使い方、後編はSQL構文を紹介します。

1. SQLとデータベース

SQL(Structured Query Language)とは、データベースとやり取りする言葉です。詳しくはデータベースに命令する言語をSQL、データベースに対する命令をクエリといいます。

2. 知っておきたい用語

データベースを扱う上でこれだけは知っておいた方が良い用語を紹介します。

  • テーブル名
  • レコード
  • フィールド(カラム)
  • データ型と値の例

数値型:整数、小数点
文字型:name など文字列
日付型:2021-08-01 01:00:00 など

BigQueryとは

Googleが提供するクラウド型データウェアハウスで、Google Cloud Platform(GCP)プロダクトの1つです。BigQueryを使うことのメリットは以下のようなものがあります。

  • サーバーレスなデータウェアハウス
  • 大規模なデータセットを高速に分析できる
  • 標準SQLが利用できる(既存コードの再利用が可能)
  • 従量課金制データストレージ(月10GBまでストレージ無料枠)
  • データポータルなど各種BIツールとの連携

BigQueryの使い方

GCPに登録してデータを抽出し、結果をデータポータルにエクスポートするまでの流れです。

  1. Google Cloud Platformに登録する
  2. Google Cloudプロジェクトを作成する
  3. データセットを作成する
  4. テーブルを作成する
  5. クエリを実行する
  6. データポータルにエクスポートする

4-1. Google Cloud Platformに登録する

  • GCP(https://cloud.google.com/bigquery)にアクセスする。
  • 「BigQuery無料トライアル」からGoogleアカウントを登録する。
  • 必要な情報を入力する。

クレジットカードの登録が必要ですが、10GB/月のストレージまでは料金が発生しません。ログイン後の設定画面で料金アラート設定も可能です。

4-2. Google Cloudプロジェクトを作成する

  • 「My Project」をクリック。
  • 「新しいプロジェクト」を選択する。
  • 「プロジェクト名」を入力する。
  • 「プロジェクトID」を入力する。
  • 「作成」をクリック。

4-3. データセットを作成する

  • BigQueryを開く(GCPの検索窓に「BigQuery」と打つと表示される)。
  • プロジェクトを選択する。
  • 「データセットを作成」をクリック。
  • 「データセットID」を入力する。
  • データのロケーションは「東京」を選択する。
  • 「データセットを作成」をクリック。

4-4. テーブルを作成する

  • 作成したデータセットを選択する。
  • 「テーブルを作成」をクリック。
  • 「テーブルの作成元」を選択する(CSVファイルをアップロードする)。
  • 「プロジェクト名」と「データセット名」を選択する。
  • 「テーブル名」を入力する。
  • 「スキーマと入力パラメーター」にチェックを入れる。
  • 「テーブルを作成」をクリック。

※ アップロードを繰り返してテーブルを作成する。

4-5. クエリを実行する

  • 「クエリを新規作成」をクリック。
  • クエリエディタが開くので、SQL文を入力する。
  • クエリ実行によるデータ消費量が表示されるので確認する。
  • 「実行」をクリック。
  • クエリ結果が表示される。

4-6. データポータルにエクスポートする

  • クエリ結果を表示した状態で「データを探索」をクリック。
  • 「データポータルで調べる」を選択する。
  • 結果テーブルがGoogle Data Portalでレポートとして表示される。

ここまでSQLとデータベースの説明から、BigQueryの使い方を簡単に紹介しました。
後編では、カフェの売上データをBigQueryで分析するSQL文を解説します!

この記事を書いた人

池田 志穂

池田 志穂

メンバーズデータアドベンチャーのデータアナリスト。大手企業のWebデザイナー/コーダー/Webディレクターを経て、システム会社にてコンサル業務とPMに従事し、2019年メンバーズ再入社(リメンバーズ)。

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