2021.6.4
地球について考え行動!Earth Week企画、オンラインでの社内巻き込みの仕組み
みなさんは「アースデイ」をご存知ですか?
アースデイは4月22日に世界各地で祝われる「地球について考え、行動する日」。日本でも4月にはNPOやNGO、企業がキャンペーンを実施したり、東京都内でイベントが開催されます。
また、多くの企業が自社の考え方、地球や自然環境に対する姿勢を示す機会として、消費者や従業員に向けた情報発信を行う例が増えています。例えば、Appleは毎年ロゴカラーの変更や店舗で働く従業員のコスチュームの変更などで、地球への向き合い方を発信しています。
2021年のアースデイでは、メンバーズもロゴカラーをアースデイ仕様へ変更しました!
さらにメンバーズ社員を対象に、期間限定企画「メンバーズアースWEEK」を開催。
この企画「メンバーズアースWEEK」の様子やオンラインならではの特徴について運営メンバー(執筆:國村)がレポートします。
メンバーズアースWEEKって?
メンバーズアースWEEKは4月22日のアースデイ当日を含む、1週間で実施された、社員参加型の企画です。
ブラウザで誰でも参加ができる、オンラインホワイトボードツールMiroを活用し、全社員が参加できる「アースデイ島」を作成。
3つの企画「アクション」「ナレッジシェア」「上映会」に、まるで島を探検しているような形で参加してもらい、地球について考える機会をつくりました。
裏側では有志で集まったメンバー9名で、チームに分かれて運営を行っていました。
アースデイに連動する企画を開催した理由
アースデイの始まりは1970年のアメリカ。当時は、参加者が思い思いの形で地球への関心を表現するイベントが各地で開催されました。このムーブメントがきっかけでアメリカでは環境省がつくられたり、環境に関する法律が定められたりと、アースデイ開催が大きな変化のきっかけになりました。
最近でも、地球のことを考えるうえで温暖化問題と気候変動の影響を強く感じる機会が増えています。社会や消費者はもちろん、企業にも大きな変化が生まれています。
ただ、気候変動を止めるには誰か1人のアクションよりも、より多くの人がそれぞれの取り組みを模索していくことが求められています。
アースデイで一番大事にされている考え方が「できることをやる」ということ。メンバーズでも社員一人ひとりが、「自分には何ができるのか」、身近に考えるきっかけになると思い、アースデイ企画が立ち上がりました。
メンバーズアースWEEKの大きな2つの特徴
アースWEEKは1週間の試みながらも、さまざまな工夫を凝らしました。たくさんの工夫の中でも、今回は2つの取り組みを紹介します。
Miro上に「島」が出現!?覗いてみたくなる場の設計
今回の企画で一番目を引くのが、Miro上に設置されたカラフルな「アースデイ島」ではないでしょうか?
アースWEEKに関する情報共有はMiro上に集約し、各企画ごとにエリアを分けて表現することで、3つの企画を並行して体験できるようにしました。
環境に関して話したり、アクションするのはちょっと敷居が高い…という気持ちは誰しも一度は持ったことがあるかもしれません。
このような気持ちに配慮しながら、「企画に参加すること」や「自分の興味がある分野のナレッジを手に入れること」など、参加者それぞれができることから始められるように意識しました。
そのため、島の見た目も親しみが湧くような、流行りのゲームに近いイメージを意識して作成しています。
ツールとしてMiroを選んだ一番の理由は、いったん場を作ってしまえば誰でもアクセスし、自由に閲覧・編集ができるところ。
参加者が自分の好きな時間に、興味を持ったエリアを探索できます。Miroに関しては「使ってみたいと思ってた!」という声も多くあり、クリエイターが多いメンバーズならではの、新しいツールへの関心度の高さも活かすことができました。
テーマごとのチーム編成でとことん工夫する
2021年のアースWEEKは9名のメンバーがチームに分かれて、参加体験の設計や島づくりを行いました。中でも、地球にとっていいアクションを促す「アクションチーム」とみんなでおすすめ・知識を共有する「ナレッジシェアチーム」はお互いに補完しあいながら、参加者の意識や行動にアプローチしました。
アクションチームは、アースWEEK期間中にできるアクションとして、すぐに実践できるマイバッグやマイボトルの使用から、肉食を減らす試みまで、具体的なアクションを用意し、参加者の取り組み状況がスタンプによって、トラッキングできるようにしました。
アースデイ島には各アクションのエリアが設けられ、参加者と日ごとのアクション数が見える化されています。友人や同じチームの仲間が参加していると、自分もやってみようかな!となりますね!
一方で、アクションは用意されているけど、何から始めていいのか分からないという方も多いと考え、ナレッジシェアチームでは選択肢を広げられるようなテーマを設定し、参加者からのナレッジを募りました。
例えば、アクションの1つに「お肉を変えてみよう!」を設定しました。これに対して、期間中のどこかで食事を置き換えられるように「地球とわたしにいいレシピ」というナレッジシェアのエリアを作りました。
実際に、ヴィーガン(※)料理のレシピを紹介するサイトやYouTubeチャンネルだけでなく、自炊が難しい人にピッタリな大手スーパーで販売されている大豆ミート製品まで、シェアされました。参加者が自分のライフスタイルに合わせて選択できます!
※ヴィーガン:衣食住・その他の目的のために、動物を可能な限り犠牲にしないようにする生き方
アースWEEKの成果とこれから
参加に対する1つの指標として、全体の3.5%の人が行動を起こせば、ムーブメントが起きると言われています。メンバーズ社員の3.5%はおよそ75名。
今回のアースデイWEEKでは1週間という短い期間にも関わらず、およそ半数の34名の方に参加いただき、CO2削減アクション数が227件、そしてナレッジシェア数が59件集まりました。
しかし、地球温暖化問題や気候変動、そして環境問題について社内でもムーブメントを起こすにはもうひと踏ん張り必要です。
2021年6月は環境デー、環境月間にあわせて、次回の企画を実施することにしました!2021年入社社員を含む新たなメンバーが運営に参加し、アースデイWEEKで明らかになった認知度や参加のハードルについて話し合いを重ねています!
次回企画、レポートにもご期待ください!
この記事を書いた人
國村 友貴子
2020年入社。近いうちに畑を耕すことを夢見ているソーシャルクリエイター。グラフィックレコーディングやワークショップなどさまざまな手法でアイデア実現を導きます。目指す社会の実現に向けて一歩ずつ前進しています。